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消費税増税はこんなとこにも波及していた!?保険料と消費税の密接な関係とは?

消費税が変わるタイミングで損害保険、生命保険の保険料はどのように変わるのでしょうか。
商品の販売やサービスの提供に対してはもちろん支払額が変わります。
そしたら保険も…?!多くの方は保険に加入しているかと思いますので、生活費にどんな影響があるのか確認していきます。

消費税はどのように変わってきた?

消費税は下記のように変わってきましたね。
一緒に確認していきましょう。

1989年(平成元年):3%の税率へ
商品の販売やサービスの提供に対して3%の税金を納める消費税の導入や所得税の減税などを含む大幅な税制の改革が行われました。

1997年(平成9年):5%の税率へ(地方消費税1%を含む)

2014年(平成26年):8%の税率へ(地方消費税1.7%を含む)

2019年(令和元年):10%の税率へ(地方消費税2.2%を含む)

経済社会の変化と共に税の制度は変わってきました。
これからも、豊かで安定した社会を築くために、税の制度は変わっていく可能性があります。

安心した社会にして頂くのはありがたいですが、増税になると生活に大きく影響するため厳しくなりますね。


引用元:税の歴史

各種保険に対する消費税のかかり方とは?

消費税は商品の販売やサービスの提供に対してかかってくるので、当然、保険関係にもかかってくる…
「そうではありません。」

消費税には税法上、非課税とされる取引があります。
自動車保険、火災保険、賠償保険などの損害保険、生命保険、医療保険、がん保険などの保険料は非課税となっています。
この旨、国税局のホームページに記載されています。

このため増税になったからといって、保険料が値上げされることはありません。
新しく保険の契約をする際も値上げされることはありませんし、現在加入している契約の保険料が値上げされることもありません。

生活に影響がなさそうでよかったです。


引用元:非課税となる取引

損害保険(自動車保険)の保険料がどう変わる?

損害保険の保険料は非課税のため値上げはありません。
しかし2014年4月の消費増税の際には、自動車保険は値上げされました。
消費増税後に平均0.9%~2.5%値上げされました。

値上げされないはずなのになぜ?

保険料自体には課税されませんが、保険会社が払っている経費には消費税がかかっている、からです。

具体的には保険料の中から支払う代理店への手数料や保険金として支払う自動車の修理代、ケガをした被害者の交通費等には消費税がかかり、支払いが増えるためです。

2019年の消費増税でも同じことが起こっています。
2020年1月から保険料の改定があり大手保険会社4社は5年振りに約3%、保険料を値上げしました。

また2020年4月に民法改正が施行されています。
人身事故の保険金額を計算する時に使う法定利率の水準が年5%から3%に下がるためとされています。
法定利率が下がると、保険会社にとっては保険金の増加につながるため、この分が保険料に反映されます。
※1

これらの影響で非課税取引としても消費増税の影響を全く受けないということではないのです。
結局のところ間接的に保険料の値上げが行われています。

※1

引用元:民法(債権関係)の見直し

損害保険(火災保険等)の保険料がどう変わる?

結局、火災保険も傷害保険も同じように値上げされています。
消費増税のタイミングと同じくして変わっているわけではありませんが、以前書かせて
頂いたブログでもお話したように変わっています。
他の要因も重なっています。

今回は自動車保険と同じように保険料の中から支払う代理店への手数料や保険金として支払う住宅の修理代等に
消費税がかかり、支払いが増えています。

生命保険の保険料はどう変わる?

生命保険も上記のお話させて頂いた様に、保険料については非課税です。
そのため消費増税で保険料の値上げはありません。

「ただし」とお伝えしたいところですが、生命保険は自動車保険や火災保険等の様に
消費税の関係でお車の修理費等で支払われる保険金額が変わるわけではありません。

例えば万が一のことがありお亡くなりになってしまった場合に支払われる死亡保険金1000万円や、
入院した際に支払われる給付金1日1万円等は原則、定額払いなので、消費税増税の影響は限定的です。

そのため消費税が8%から10%に引き上げられた際には、生命保険会社には保険料引き上げの動きはありませんでした。
以前お話しました保険料減少等、消費増税にかかわらず日々変化しております。

消費税の変化に適応するには?

消費税に対応するためには早めに情報を取得することが大切です。
例えば、火災保険であれば2022年10月から改正となりますが、その前に長期で組み直す。
生活用品も同10月から6500品目を超える商品が値上げとなりますので、事前に準備。
他にも続々と…
早め早めの対策が必要です。


引用元:6500品目超!値上げラッシュの10月 ピーク迎え厳しい「秋」に

まとめ

保険料と消費税の関係は非課税なため値上げはなしです。
ただし、保険会社が支払いする保険金額は消費税の額によって変動するため
間接的に増税されているということです。

結果、「消費増税で保険料は値上げ傾向」ということになります。

損害保険や生命保険によって考え方は若干異なりますが、
増税の影響は我々にとって大きなダメージを与えるものです。