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団信って何?住宅ローンを組むなら知っておきたい、団信の役割とは。

団信は人生において一番高い買い物、住宅購入をする際に万が一があった時に我々を助けてくれるとても大切な仕組みの1つです。住宅ローンを組む際は団信とはどういったものなのか、どのぐらいの費用がかかるのか、きちんと把握して加入する必要があります。

団信とは?なぜ加入しないといけないのか。

団信とは団体信用生命保険(以下、団信)の略です。
団信は住宅ローン返済中に契約者に万が一のことがあったときに、住宅ローン残高がゼロになる保険のことをいいます。

団信は一般的に死亡などにより住宅ローン契約者が支払いできなくなった場合、生命保険会社が住宅ローン残高に相当する保険金を銀行に支払い、債務の返済に充てる仕組みとなっています。

団信は住宅ローンを借入れる場合、もしくは借換えをする際にのみ契約をします。
一般的に住宅ローン借入れ後に加入することはできません。
借入れ後は一部中途で付加できる場合もあるものの、健康状態によっては加入できないこともあり、契約時には慎重な検討が必要です。

なぜ加入しないといけないか。
ローンを組まれた方が万が一のことがあれば住宅ローンの支払いが困難になります。
そのために生命保険を使って支払いをゼロにできるため加入が必須となっています(一部、任意の住宅ローンもある)。

団信の種類

一般的には住宅ローンを組むと「死亡・高度障害」が付帯されています。
保険料は住宅ローン金利の中に含まれているため上乗せなしで加入ができます。
更に、保障を付加するかという選択になってきます。
保障を付加する場合は0.1%~0.3%程度上乗せとなります。
下記で紹介する団信が銀行によっては付帯されているところもあるので要確認です。

死亡

【支払いゼロの条件】
亡くなってしまった場合
高度障害になってしまった場合

【金利上乗せ】
0%

住宅ローンを組む際はくどい様ですが、原則強制加入です。

がん団信

【支払いゼロの条件】
亡くなってしまった場合
高度障害になってしまった場合
がん(※1)と診断された場合

【金利上乗せ】
0.1%

(※1)
所定のがんと医師によって診断確定された場合、住宅ローンの借入残高が0円になるという特約付きの団信です。なお、団信の保険開始日より前にがんと診断確定されていた場合や、保険開始日から90日以内に診断確定されたがん、または上皮内がんや非浸潤がん(※2)、大腸の粘膜内のがん、および皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんは対象外となります。

(※2)非浸潤(ひしんじゅん)がん…がん細胞が増殖して、乳管の壁を破って周辺の組織まで広がった状態を浸潤といい、まだ乳管や小葉の内部に留まっているものを非浸潤がんといいます。

三大疾病保障付団信

【支払いゼロの条件】
亡くなってしまった場合
高度障害になってしまった場合
がんと診断された場合
急性心筋梗塞、脳卒中の所定の状態になった場合(入院や手術など)

【金利上乗せ】
0.25%~0.3%

通常の団信の保証範囲に加えて、悪性新生物(がん)、急性心筋梗塞、脳卒中といった三大疾病に該当した場合にローン残高がゼロになります。金融機関によって、心臓や脳のご病気の時に支払いがゼロなる条件が異なるため要注意!

引用元:三菱UFJ銀行 3大疾病保障充実タイプ(金利上乗せ型)

八大疾病保障付団信

【支払いゼロの条件】
亡くなってしまった場合
高度障害になってしまった場合
がんと診断された場合
急性心筋梗塞、脳卒中の所定の状態になった場合(入院など)
慢性疾患(高血圧症・慢性腎不全・慢性すい炎・糖尿病・肝硬変)の所定の状態になった場合

【金利上乗せ】
0.25%~0.3%

三大疾病に加えて、高血圧・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎の5つの重度慢性疾患も加えた八大疾病保障付団信もあります。
就業不能期間が1か月以上続いた場合12か月間支払い免除や1年以上続いた場合については完全にゼロなど。
銀行によって条件がまちまちなのでこちらも要注意。


引用元:三井住友銀行 8大疾病保障付住宅ローン

その他

上記で紹介したものに含まれている条件もありますが、その他としては

【支払いゼロの条件】
要介護2以上の認定を受けた場合
日常のケガ・病気で所定の状態になった場合
など。

団信が組めない場合、住宅ローンが組めない?!

住宅ローンを組む時は原則団信に加入をしないとローンが組めません。
団信に加入ができない場合はマイホームを購入できないのか?
そんなことはありません。
ご安心下さい。

その方法をいくつかご案内します。

フラット35で住宅ローンを組む。

独立行政法人住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携して提供している全期間固定型の住宅ローン・フラット35は、
原則として団信への加入は利用者の任意とされております。
つまり、健康状態に問題があって団信に加入できないために一般的な住宅ローン審査に落ちてしまった人も、
フラット35の審査には通る可能性があるということです。また、健康上の問題がなく、団信に加入できる場合でも、
保険料の負担を避けるために、あえて団信に加入せずにフラット35を利用する人もいます。


引用元:ARUHI

ワイド団信に加入

ワイド団信とはお体の状態で一般団信に加入が難しい方向けにある団信のことです。
例えば、うつ病・糖尿病・高血圧などの持病や、過去に大きな病気になった経験がある人も加入ができる可能性が。

【ワイド団信を取り扱っている銀行例と上乗せ金利】
ソニー銀行 +0.2%
じぶん銀行 +0.3%
りそな銀行 +0.3%
みずほ銀行 +0.3%
三菱URJ銀行 +0.3%
など

加入条件は銀行によって異なるためこちらも要注意。

団信に加入した場合にしないといけないこと

住宅ローンを組み団信に加入した場合、生命保険の整理を。
キチンと生命保険に加入している方は賃貸の場合、家賃分も含め保障に加入していたのでは?
今回、住宅ローン部分には死亡保障以上の保障が付くことになるため、不要となる保障が出てくるはずです。
住宅購入時には無駄となってしまう保障が出てきてしまう可能性があるので、プロにご相談を。

まとめ

住宅ローンを組む際は団信という保障に加入する必要があります。
人生において一番大きい買い物と言われる住宅ですが、万が一があった場合は生活に大きなダメージが出ることは避けられません。
死亡だけでよいのか、8大疾病以上の大きな保障にしたら良いのか。
返済計画も含めこの機会にライフプラン表を作成し今後のお金の流れを見直してみては。
生命保険料が削減できる場合がほとんどですし、お金の整理をするタイミングとしてはベストです。