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外貨建て積立保険、勧められてるけど実際のところどうなの?

外貨建て積立保険って結構前からある保険だけど、どうなんでしょうか。2022年に入り20年ぶりの円安。それでも円建てよりも増えて戻りそうだから良さそう。色々ご意見がある保険だと思います。メリット、デメリットは何で、どんな特徴があるのか一緒に見ていきましょう。

外貨建て積立保険はどんな商品?

外貨建て保険とは、積立金を外貨で運用する生命保険です。
生命保険会社が販売している外貨建て保険は、米国ドルか豪国ドルで運用するものが多いです。

保険金(亡くなった時等の保障)、保険料(月々支払うお金)、積立金(中に貯まるお金)等が外貨ベースとなっています。このため円ベースでは支払う、支払われる金額が変動する商品です。
日本円ですべてが決まっている保険商品なのに対し、すべて外貨ベースで考える商品になります。

外貨建て積立保険のメリット

◆運用利回りが日本円に比べ高い
◆為替によって利益(為替差益)が出る可能性がある
◆通貨分散をし資産を高める
◆為替手数料が例より安くなる可能性がある
 ⇒例)ドルから円に換える際、1ドルに対し1円必要

外貨建て積立保険のデメリット

◆為替の状況によっては元本割れの可能性がある
 ⇒保障額、解約した時に受け取る金額等が変動
◆月々の支払額が高くなる可能性がある

外貨建て積立保険、こんな方は加入しないほうがよい!

◆月々の支払額が毎回変動することが不安な方
◆元本割れに不安を覚える方
◆今年または数年後までに使う予定の方
◆為替のことが良く理解できない方

外貨建て積立保険、こんな方は是非とも加入の検討を

◆10年以上先を見据え少しでも運用をしたい方
◆手元資産を少しでも運用したい方
◆為替についてキチンと理解している方
◆通貨分散でご自身の資産を守りたい方
◆将来、日本円ももちろんのこと外貨を使用する可能性のある方

外貨建て積立保険の種類と特徴

前提として外貨建て積立保険を選択する上で頭に入れておいた方が良いことをお伝えします。

◆外貨建て一時払い商品をご検討をされる場合は毎月、もしくは半月に1度、運用利回りが変動するため、入金するタイミングを要チェック

◆外貨建て一時払い商品をご検討をされる場合は為替と利回りに関係があるため要チェック

◆毎月支払うか年1回支払うか状況に合わせ選択

外貨建て終身保険

【目的例】
◆死後の整理資金、お葬式代やお墓代など
◆老後の資金作り

【特徴】
◆一生涯死亡等の保障が続き、中にお金が貯まり殖えてくれる可能性があります。
 為替の影響を受けるため、死亡保障の額、中に貯まるお金は外貨なため日本円ではお約束されておらず、金額は増減します。

外貨建て養老保険

【目的例】
◆資産運用

【特徴】
◆死亡等の保障期間が決まっており満期があります。中にお金が貯まり殖えてくれる可能性があります。満期時にはお金が戻ります。
 為替の影響を受けるため、死亡保障の額、中に貯まるお金は外貨なため日本円ではお約束されておらず、金額は増減します。

外貨建て個人年金

【目的例】
◆老後の資金作り
◆個人年金の所得控除

【特徴】
◆運用期間が決まっており満期があります。中にお金が貯まり殖えてくれる可能性があります。満期時にはお金が戻ります。死亡保障はなく、体の状況を申告せずとも加入ができる商品です。
 為替の影響を受けるため、死亡保障の額、中に貯まるお金は外貨なため日本円ではお約束されておらず、金額は増減します。

外貨建て一時払保険

【目的例】
◆死後の整理資金、お葬式代やお墓代など
◆数年後~老後の資金作り
◆相続対策

【特徴】
◆一生涯死亡等の保障が続き、中にお金が貯まり殖えてくれる可能性があります。保険というより外貨で一時金の資産運用商品です。
 為替の影響を受けるため、死亡保障の額、中に貯まるお金は外貨なため日本円ではお約束されておらず、金額は増減します。

まとめ

日本円での運用は中々殖えずらい昨今、資産形成や資産運用を目的とし外貨を用いて比較的安定的に運用することができます。

殖える可能性がある反面、為替リスクで月々の支払い額が変動したり、資産が目減りする可能性もあります。
貯蓄として考えるためには、上記のメリット、デメリットを理解した上でスタートする必要があります。